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往年の名作大河ドラマ太平記の第26回「恩賞の波紋」の感想です。
先例や家柄にとらわれない新しい政を行っていこうとする後醍醐帝(片岡孝夫さん)。
そして、北条との戦の論功行賞が始まった。
楠木正成(武田鉄矢さん)、千種忠顕(本木雅弘さん)、名和長年(小松方正さん)の恩賞は手厚かった。
しかし、六波羅攻めを行った赤松円心(渡辺哲さん)の恩賞は少なく、円心は大いに不満を持ち、その不満を足利尊氏(真田広之さん)にぶちまける。
実は、この論功行賞には、阿野廉子(原田美枝子さん)が暗躍していたのであった。
往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第26回「恩賞の波紋」の感想
後醍醐帝の独裁
史実の後醍醐帝も摂政・関白が不在であった時の天皇「醍醐帝(だいごてい)」に憧れていたと言われています。平安時代くらいの天皇です。
ただ古き良き時代に戻そうとするのではなく、先例にとらわれない革新的な政治を行うことを周囲に伝える後醍醐帝。
「朕(ちん)がすることは、ことごとく未来において先例となることぞ」
いや~、ここまで言い切られると、すがすがしいですね。
いわゆる後醍醐帝の独裁体制ということなんですけどね。
赤松円心
護良親王派だったことが災いし、阿野廉子の策略により、不当な恩賞に終わってしまいます。
六波羅攻めで功績をたてるんですが、これまでの領地を追認されただけというかたちになってしまいます。
頭に来た円心はなぜか、尊氏のところに不満を訴えに来ます。
高師直が「筋違いです」という円心に言うんですが、確かにその通りなんですね。
尊氏にはどうすることもできません。
それでも尊氏は迷惑がることなく、しっかり話を聞いて共感を示します。
そうなんですよ。ただ、親身に話を聞いてくれるだけでもありがたいものなんですよね。
尊氏の人柄の良さがまた出ていました。
円心は、
「二度と帝のために命をかけることはせんわ!!」
と憤っていました。
早くもご新政の行く末に暗雲が…
みんな、何のために命をかけるかと言えば、恩賞(所領)得るためですからね~。
石
ずーっと日野俊基(榎木孝明さん)の書き付けを心の支えにしていた石(柳葉敏郎さん)。
北条が滅んだ暁には、和泉国を石にあげるというあの口約束です。
和泉の国にたどり着いた石ですが、案の定というか相手にされません。
すでに日野さんもいないし、非公式に書いた書類で土地が手に入るわけもなく。
石の認識が甘いのですが、ずーっとこのために頑張ってきたことを思うと、かわいそうですね。
奥州赴任
北畠親房(近藤正臣さん)、北畠顕家(後藤久美子さん)は、奥州の鎮圧を任されることになり、奥州へ行くことに。
やる気満々の顕家に対し、親房は4年も京を離れるのか、と憂鬱です。
この人事異動も、護良親王と親しい北畠親房を中央から追いやるための、阿野廉子の策略かなと思ってしまいます。汗
ただでは転ばない、親房。
帝の威光が必要との理由で、帝と阿野廉子との間に生まれた3番目の皇子を連れていく許しを帝より得ます。
皇子が一緒に奥州へ行くことにより、奥州の武士たちも従えやすいです、京から離れていても北畠の存在感をアピールできますしね。
やはり、策士ですね。
煽る親房
奥州赴任を前に、北畠親房は、尊氏と新田義貞(根津甚八さん)に挨拶しに来ます。
親房は「武士は嫌い」と言いつつ、尊氏のことは絶賛します。
義貞の前で…。
これまでの描かれ方からも義貞は尊氏に劣等感を抱いているのではないかと思います。
親房はそれを見抜いて、敢えて義貞を煽っているようにしか思えない。汗
親房が後醍醐帝の皇子を奥州へ連れて行く話に関連して、
「幼子の力は、新田殿が誰よりもおわかりのはず」
と再び煽ります。汗
鎌倉では、尊氏の嫡男の千寿王人気が凄くて、新田ではなく、千寿王の名の下に武士が集まって来ていました。
新田義貞にとっては、かなり悔しい想いだったと思います。
いや~、親房はそこをあえてほじくり返してましたね。汗
親房は尊氏に対しても、
「奥州と鎌倉は近うござる」
と牽制をしてました。
尊氏も
「京と鎌倉も近うござる」
とやり返してました。
さいごに
後醍醐帝が意気込んで取り組み始めたご新政もすでにひずみが生じ始めていました。
どうなるご新政。
さらなる波乱が起きる予感。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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