往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第21回「京都攻略」の感想

太平記
RonaldPlett / Pixabay

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往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第21回「京都攻略」の感想です。

 

京の幕府軍を攻める高氏(真田広之さん)。

他の反幕府勢も加わり、わずか2日ほどで京は陥落します。

一方、新田義貞(根津甚八さん)もついに挙兵。鎌倉へと攻め上ります。

京の陥落、新田の挙兵を聞き、幕府首脳陣は動揺を隠しきれません。

赤橋守時(勝野洋さん)は、死を覚悟し、新田勢に攻めかかります。

 

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往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第21回「京都攻略」の感想

裏切り者

あっけなく京を制圧した高氏。

 

勝利に浮かれることなく、

「戦の後が大事」「家に火を付けるな」

と厳命します。

 

この後、政をしていくわけですから、勝利後の振る舞いは大事になりますよね。

下手なことをしてしまうと、民の心は離れてしまいますし。

過去の歴史を振り返ると、京に入場した後、好き勝手した同じ源氏の木曽義仲の例もありますから。

 

洛中で1人なったところに、いきなり北条方の武将に一騎打ちを挑まれる高氏。

 

誰か供回りの人はいないのか、とも思いますが…。

何とか、高氏が勝ちますが、その武将から何度も「裏切り者」と言われます。

 

「裏切り者」という言葉に動揺が隠しきれない高氏。

 

高氏はこういうのを聞き流せるようなタイプではないと思います。

 

確かにいわゆる「謀反」ですからね。

謀反だからこそ、不意をついてあっさり勝てたと思います。

 

新田義貞、動く

鎌倉攻めを任されている義貞。

しかし、挙兵するにも150人しか兵が集まらず、話にならない状況。

 

高氏の嫡男・千寿王を総大将に足利勢が新田軍に加わる手はずですが、それも義貞にとっては足利頼みで、複雑な想い。

自身の力のなさに直面し、プライドがズタズタです。

 

追い打ちをかけるように、幕府の役人が税金?の取り立てにやってきます。

 

義貞の弟(演じているのは石原良純さん!)が、今は余裕がないと頭を下げます。

しかし、役人は「得宗殿の命だぞ」と権力をふりかざし、しまいには、倉を物色し押収できるものを持って行こうとします。

 

この役人がまた嫌な感じなんですよ。

 

ついに、義貞も役人の前に姿を現します。

 

ちなみに、義貞は「病気」ということで、京の楠木攻めから離脱していました。

なので、「なんでそんなに元気そうなんだ!?」と詰め寄られます。

「仮病男」呼ばわりです。汗

 

役人の傲慢な態度に遂に我慢できなくなり、義貞は切り捨ててしまいます。

 

もう後には引けません。

義貞は挙兵し、鎌倉へ向け攻め上ることに。

 

途中、千寿王と合流。

 

千寿王という「足利の旗印」のもとに、各地の兵が集まります。

後に、このことが新田義貞を追い詰めるようです。

 

北条高時

「母上、わしは戦が嫌いにございます」「足利や新田は戦が好きなのじゃ」

「戦嫌いが戦好きに勝てるはずがない」

「高時は政にも疲れた。何の煩いものう、ゆっくりしたいのじゃ」

 

気持ち、わかりますよ。

 

北条家の当主ではありますが、執権を退いているのでバリバリ第一線の人ではないんですよね。

 

高時は自由奔放な振る舞いが目に付きますが、偉大な祖父や父と比べられ、実権を握ることができなかったりと、いろいろ複雑な想いを抱えて生きて来た人なんですね。

そんな屈折した姿が高氏には醜く映ったのかもですが、実は聡明な人なのではと、回を重ねて思うようになりました。

 

登子さんや千寿王を逃がしたことで、謹慎中の身の赤橋さんが、高時を訪ねてきます。

 

赤橋さんは新田攻めに加えてほしいと直訴しにきました。

周りが止める中、高時は快く参陣を認めます。

「寝返り者なら、わしに会いに来ぬ」

「高時は人一倍のさみしがり。わしの陣に赤橋のごとき強者が加われば、心が少し賑やかになる」

 

意外と器が大きいですよね。

 

「ともに鎌倉は祖先の地。御辺もわしもともに、逃げていく国はない」

「この鎌倉を兵や馬で踏みにじる者あらば、戦いいたす他ない」

と高時は、赤橋さんに言葉をかけます。

 

高氏が醜いと言った高時。

わたしは、今回の高時は美しいと思いましたよ!

やはり、北条家の当主なんですよ。

 

高氏がこの高時を知ったら、心が揺れるかもしれません。汗

醜いままの記憶で良かったのかもしれませんね。

 

赤橋さんが死ぬ覚悟で出陣しようとしていたのも見抜いてましたしね。

 

赤橋守時

高氏の縁者として、生き残る道もあると思います。

 

しかし、滅びるとわかっていて、死を覚悟して、北条家に尽くす生き様がもう泣けてきます。

 

その気持ちを表しているかのように、赤橋軍は新田軍に対し、初めから弓を使わず、突撃するという決死の戦法で挑むのでした。

 

さいごに

京を制圧してもどこか心から喜べない高氏と、滅亡を前に美しく見えた高時が印象的でした。

 

次回はいよいよ太平記の神回と言われる「鎌倉炎上」です。

 

いや~、楽しみです!

 

本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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