往年の名作大河ドラマ「太平記」レビユー!第1回「父と子」感想

太平記
RonaldPlett / Pixabay

どうもみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!

 

2020年4月から、往年の名作大河ドラマ「太平記」の放送がBSプレミアムで始まりました。

本放送は1991年でした。わたしはその時、小学校3年生でした。

大河ドラマの面白さがわかってきたのは、この太平記からでした。

 

かれこれ29年前にもなるので、詳しい内容はほとんど覚えていません。

この太平記を「ベスト大河」にあげる人も多いです。脚本が現在放送中の「麒麟がくる」と同じ池端俊策さんということで、見直したいなと思っていた矢先でした。

 

結構前だし、古くさく感じちゃうのかなと変な心配をしていましたが、第1話を見てその不安は吹き飛びました。

ここ数年の大河ドラマとの「格」の違いを見せつけられ、第1話からすっかりハマってしまいました(笑)もう3回くらい通しで見かえしています(笑)

 

ということで、感想は書くつもりじゃなかったんですが、書きます!(笑)

 

第1話「父と子」というタイトルですが、総じて、主役の足利高氏とその父・貞氏がそれぞれ、北条氏から受けた屈辱エピソードが描かれているなという印象でした。

 

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往年の名作大河ドラマ「太平記」レビュー!第1回「父と子」の感想

足利高氏と足利貞氏が北条氏から受けた屈辱エピソード

足利貞氏の源氏一門の見殺し

北条方に追われていた源氏のある一門が同じ源氏である足利家を頼って逃げてきました。

 

同じ足利一門が足利を源氏の棟梁をとして頼ってきた。気持ち的には、助けたい貞氏ですが、この時の足利家にはまだ北条氏に対抗できる力がありません。

貞氏の父も北条に逆らえず、自害した過去があります。

北条に逆らう=家を滅ぼされる

ということなのです。

 

やむなく、頼ってきた一門を追っ手の北条軍に引き渡すことを決める貞氏。

貞氏を演じる緒形拳さんの涙目にしびれました

ある意味究極の決断を迫られ、決断しました。

 

引き渡されることになった一門には、おばあちゃんから赤ちゃんを抱いた母親、少年までいるんですが、女子どもまでもが北条軍に対して立ち向かい、討ち果てようとします。

女子どもは、見逃されないのかなと思ったんですが、その辺は残党の怖さを知っているから根絶やしにしたいのでしょう。

 

結構、辛い描写でした。

そんな中、逃げた雀を捕まえようと戻ってきた一門の少年を貞氏は助けます。

 

彼が後に高氏の側近中の側近となる「一色右馬助」です。

北条を恐れて罪人を方面

米蔵に火を付けた悪党を捕縛した足利家。

 

その悪党が「北条の家臣である」と告げ、「命じた人物の名前は言えないが命じられて、足利領を荒らした」と言います。

 

通常であれば、罪人として罰せられるのですが、北条の家臣の可能性があるため、無罪放免としました。

 

普通だったら、「おたくの家臣が!」と北条に抗議しても良いレベルだと思いますが、それもできず、ましてや無罪放免しないとならない…。

いかに、北条氏の権力が強大なのかがわかるシーンでした。

 

ただ、黙って泣き寝入りするわけではなく、作中詳しい説明はないですが、足利家は仕返しとばかりに、北条領の民家に火を付けてまわります(汗)

 

そこで、後に柳葉敏郎さんが演じる「ましらの石」が孤児となってしまうのです。

 

北条高時登場!

高氏元服での謎の嫌がらせ

本放送時に子供心に一番印象が強かったのが、片岡鶴太郎さん演じる「執権・北条高時」でした。

一見するとおバカっぽい?ですが、鋭い部分もあり、紙一重な感じが、ストレートな暴君よりも怖いですね。何を言い出すかわからないエキセントリックな感じですし…。

 

高氏の烏帽子親で、後に「尊氏」に改名しますが、初期の頃の「高氏」は北条高時から一字をいただいたようです。

 

高氏の元服のシーンがなかなかやばくて…。

 

頭を下げている高氏相手に高時は、高氏の首元を抑えながら、何の脈絡もなく

「頭を上げよ」「上げてみせよ」「上がらんのか」と言い始めます。

「存外非力じゃのぉー、ほほほ」と笑います。

 

この謎の嫌がらせは何なんだ?と全員ドン引きというか異様な空気でした。

誰も高時を諫められないという…。

 

こんな人から一字もらいたくないでしょう(笑)

 

高氏、闘犬に襲われる

史実でも大の闘犬好きと伝わる北条高時。

 

闘犬の最中、高氏はあんまり興味がなく、あくびしたりしています。

それを見逃さない北条高時。顔つきが変わり、高氏に闘犬の綱を持たせるように命じるのでした。

 

高氏が綱を持った途端闘犬は走り出し、引きずり回され泥だらけになる高氏。

高時は高氏に闘犬を引いて、闘犬場を一周しろと命じます。

 

思い通りには動いてくれない闘犬を無理矢理引きずる高氏。怒った闘犬が高氏に襲いかかります。

 

それを「うひゃ、うひゃ」と大笑いしながらみる高時。一応最後は、笑いをこらえながら

「もうよい」「誰か放してやらんか」と言い、高氏は助かります。

 

再びエキセントリックぶりを見せつける高時。

そもそも上司の前であくびしている高氏が撒いた種と言えばそれまでなんですが。

おバカそうに見えて、そういうのを見逃さない高時が意外と鋭いというか、怖いですね。

 

高氏にとっては大勢の前で恥をかかされ、屈辱以外の何者でもありません。

しかも、それを萩原健一さん演じる新田義貞に見られていたという…。

 

義貞とは少年の頃に会っていて、

高氏は義貞から、

「いいか、北条の天下がいつまでも続くと思うな。北条は平氏。我らは源氏。ゆめゆめ平氏の犬に成り下がるでないぞ」

と言われたことがあり、高氏は義貞の顔を見て、その言葉を思い出します。

 

平氏の犬どころか、大衆の目の前でリアル平氏の犬に襲われ、ボロボロにされた。それを平氏の犬になるなと言った新田義貞が見ていた。

 

高氏にとって酷い屈辱を受けたシーンでありました。

 

 

さいごに

いや~、面白かった!

 

今は亡き名優たちの演技を見れるのも嬉しいです。

高氏役の若き日の真田広之さん、めちゃくちゃイケメンでしたね。

 

個人的にはお気に入りはやっぱり北条高時でしょうか。あの演技はインパクト大です。

足利家側だと大地康雄さん演じる一色右馬助が忠実な側近という感じで良いですね。

 

といことで、本日はここまで。

最後まで、お読みいただきありがとうございました!

 

太平記第2回感想はこちら↓

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