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往年の名作大河ドラマ太平記。第19回の「人質」の感想です。
わずか1,000人の兵で、数十万の幕府軍相手に持ちこたえていた楠木勢。
食料も尽きかけ、厳しい状況の中、後醍醐帝(片岡孝夫さん)脱出の知らせが届き、勢いづきます。
倒幕を決意した高氏(真田広之さん)は、家族が北条に捕えられないよう、まず、母・清子(藤村志保さん)を鎌倉から出します。
登子(沢口靖子さん)と息子の千寿王は、一緒に戦に連れて行こうとしますが、そのことが長崎円喜(フランキー堺さん)の耳に入ることになり…。
往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第19回「人質」の感想
耐え続ける楠木勢
わずかな軍勢で籠城戦を続ける楠木軍。食料も底を尽きかけ、苦しい状況です。
弟の正季(赤井秀和さん)が城から出て、幕府軍400人~500人に打撃を与えます。
それを知った楠木正成(武田鉄矢さん)は褒めるどころか大激怒。
「動けば腹が減るだろう!!」と。汗
それだけ、厳しい状況というのが伝わります。
そんな中、石(柳葉敏郎さん)がもたらした「後醍醐帝脱出」の知らせ。
これは、めちゃくちゃ士気が上がりますね!
多勢で攻めている幕府側は、楽勝かと思いきや、幕府方の御家人たちも疲弊していました。
戦にかかる費用は、御家人たちの自腹なので、戦が長引けば長引くほど、鎌倉方にとっても苦しい戦でした。
これは、後醍醐帝脱出や足利高氏挙兵の話が広まれば、一気に形勢が傾く土台が出来上がってますね。
人質
妻子を戦に連れて行こうとしていることが、長崎円喜に知られる高氏。得宗・北条高時(片岡鶴太郎さん)から呼び出しをくらいます。
高時から藤夜叉(宮沢りえさん)との間にできた男子のことを聞かれる高氏。
動揺しながら「そのような子はいません!」と答える高氏。
しかし、その場からは爆笑が。汗
高時「皆、知っておる」「判官から聞いておる」
どうやらすでに周知の事実らしい…。それをバラしたのは、佐々木判官(陣内孝則)。この人は、本当に敵か味方なのか。
高時との面会は、人前で触れられたくないことを触れられる、常に圧迫面接のような気がします。汗
そして、自分語りが始まる高時。
「こんな出来損ないでも、母上はどこぞ苦しくないか?政はああせよ、こうせよ、といつまで経っても傍からお離しにならん」
「子は存外それが煩わしいものよ。妻も」
「だから、子も妻も鎌倉に置いていけ。この高時が預かる!」
単純に謀反を疑うのではなく、「子や妻からすれば、戦まで連れて行かれるの煩わしいんだからさ、置いていけ」という理由は、なかなか上手いなと。
高時にしかできない詰め方だなと思いました。
自分語りが始まると、聞いてる方はちょっと油断しちゃいますしね。
この高時のちょっとスイッチ入っちゃう感じは、同じ池端作品の「麒麟がくる」の信長を彷彿させるな、と思いました。
ある意味この2人は、コンプレックスの塊ですからね。
まさに、登子さんと千寿王は、人質ということになってしまいました。
どうする!?高氏。
美しもの好き
人質同様の扱いになることに、不審を抱く登子さん。登子さんは、まだ高氏の決意を知らされていないのです。何を考えているのか教えてほしいと、高氏に詰め寄ります。
高氏は、
子どもの頃に見に行った「御神体」の話をします。御神体を見に行ったら、ただの汚い木切れで、こんなものに命はかけられないと。
この木切れのエピソードは第1回にあったんですが、たびたび高氏はこの木切れの話をしてるんですよね。何かの伏線なんでしょうか。
そして、元服の時に武家のトップである執権・北条高時にあったけど、醜いと思った、と。笑
まあ、あの出会いは、そう思っても仕方ないな、という感じですね。
そして、京で始めて後醍醐帝に会った話。「美しい」と思ったと。
これは、視聴者も帝オーラにやられましたよ。笑
高氏の言う「美しい」というのは、顔が整ってるとかそういうことではなさそうです。志が高いというか、誇り高いというか、そんなようなことを直感的に感じ取ってるんだろうなと思います。
結構、直感型というか感覚派なキャラですよね。
「この先、どうなるかはわからないけど、登子のことは長く離しておかない」と登子を抱き寄せるのでした。
「そなたはわしの宝ぞ」
こんなこと言う夫がいるんですね。素敵ですね~。
でも、高氏自身の不安を打ち消すかのように、登子に力強い言葉をかけているようにも思いました。
新田義貞に打ち明ける
兵の数も足りないし、勝ち目があるかもわからないけど、一緒に戦ってくれますか?と新田義貞(根津甚八さん)に打ち明けます。
15年前に、新田義貞に言われた「平氏の犬になり下がるでないぞ」の言葉が、自分を奮い立たせていたことも伝えます。だからこそ、義貞に挙兵を伝えたかったとも。
この平氏の犬のエピソードも第1回で出てきました。その後もたびたび、出てきます。第1回は、結構いろいろと伏線になってるのかもしれません。
高氏の人物形成に影響を与えたエピソードが多いかもしれません。
高時との初対面も第1回でしたしね。
高氏の言葉を受けて、新田義貞は、
「長い間この時を待っていた。われらは源氏。北条との戦は望むところ!」
と。しびれますね~。
さいごに
次回は、「足利決起」。いよいよですね!
ただ、心配なのは、鎌倉に残る登子さんと千寿王の身です…。
果たしてどうなるのか!?
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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