往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第15回「高氏と正成」の感想

太平記
RonaldPlett / Pixabay

どうもみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!

 

往年の名作大河ドラマ太平記の第15回です。

 

楠木正成一行を詮議する高氏(真田広之さん)。楠木(武田鉄矢さん)も何とかその場を切り抜け、高氏も楠木正成とわかりつつ、一行を見逃します。

幕府側に捕らわれていた後醍醐天皇(片岡孝夫さん)の処分は、「隠岐の島への流刑」と決まります。

今回の戦での足利家の戦い方に不審を抱く長崎円喜(フランキー堺さん)。亡き貞氏(緒形拳さん)の弔いを行わないよう足利家に通達を出します。

という回でした。

 

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往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第15回「高氏と正成」の感想

高氏と正成

高氏は、花夜叉一座にいる楠木正成と思われる男を指名して、舞を舞うよう命じます。ここで、ちゃんと舞うことができれば、旅芸人の一座の者として認定できるということです。

 

ただ、楠木は芸人ではないので、高氏の命令に花夜叉(樋口可南子さん)は凍り付きます。

 

ただ、楠木は覚悟を決めたのか、宴会芸的な余興を披露して、その場を盛り上げてしまいます。

 

高氏も

「これだけ上手いなら間違いなし」

「戦の最中に楠木の顔を見たとしても、兜でよく見えないでしょ」

「この一座に不審はなし。高氏、人を見る目には自負がござる」

楠木一行を見逃すのでした。

 

この時の高氏が、心なしか早口でした。

高氏もほぼほぼ楠木正成に間違いないとわかっていましたからね。立場的に見逃すのは、ドキドキものでしょうから。

 

作中では高氏と正成が対面するのは、今回が初めてで、互いの顔を知らないんですよね。だからこそ、堂々と見逃せたのかもしれませんね。

 

現代と違い、相手の顔が簡単には知り得ない時代です。それが上手く活きているなと思いました。

 

後醍醐天皇

真冬なのに暖を取るものもなく、灯りもない部屋に幽閉されている後醍醐天皇。

 

後醍醐天皇は「火を持てー!!」と外の見張りに向かって、大声をあげ、

「直接お声をかけないでください」と側近に止められるような状態です。

 

どうも、これは身体を温めるために、あえて大声を出していた模様。

 

髭の手入れなんかもできないので、髭も伸びています。

後醍醐天皇「生きておれば髭も伸び、垢も付く」

「ようやく朕にも人間の匂いがしてきたぞ!」

「見ておれ、必ず生き抜いて見せる」

 

いやあ、めちゃくちゃタフなお方じゃないですか。

さすが、鎌倉幕府を引っ掻き回すお方だけあります。

 

そんな中、新しい給仕役として、佐々木半官(陣内孝則さん)が登場。

ちゃんと灯りと火桶を持参しています。

そして、後醍醐天皇寵愛の女房も連れてきますよ、と。

 

一応、幕府側の人間でありながら、後醍醐天皇にもしっかり顔を売る佐々木判官は、「らしいな」というか、この人も世渡り上手なタフな男ですね。

 

高時の呪縛

長崎円喜に亡き父・貞氏の弔いを禁止された高氏。

最後の手段として、得宗の北条高時(片岡鶴太郎さん)に嘆願に訪れます。

 

北条高時は、大仏の絵を描きながら、念仏を唱えるという日々を過ごしていました。

そうすると、極楽浄土に行けると母から言われているようです。

史実からするとまだ20代かと思いますが、ご隠居様のような日々…。

 

そんな高時に何とか弔いを許してもらえるよう頼む高氏。

 

高時「慈悲の心は犬に食わせてしもうた」

「長崎は先帝を殺せという。それが世の安泰のためじゃと」

「母御前は長崎と仲良ういたせという。それが鎌倉のためじゃと」

「わしにはとんとわからぬ。先帝を殺し浄土も見よというのか」

「この高時あるのは、母御前のおかげ、長崎のおかげ」

「先帝も殺し、浄土も見ねばならん。わしは忙しい」

 

うーん、北条高時の抱えている呪縛のようなものを感じました。

自分がどうすべきか、というようりかは、母や長崎円喜が何と言っているのかが、判断基準なんですね。

 

高時は14歳で執権になっているんですが、まだ子どもなので実際は、母と長崎が取り仕切っていたようです。

そんな状態が続き、成人しても政は長崎円喜が握っていて、自分の存在意義を見いだせなかったのかもしれないな、と思いました。

 

1度はやる気を出して、長崎円喜暗殺も企ててますけど、それも失敗してますからね。

 

同席してた童女の姿をした高時の側室が、朱色の墨を大仏の絵にポタポタ垂らして、血のようにして遊んでいます。

それを見た高時は、側室の手に朱色の墨を付けようと、高氏の目の前でイチャイチャし始めます。笑

 

汚れた手を高氏が持ってきた嘆願書で拭く高時。

 

それを見ていた高氏は、ブチ切れて席を立つというラストでした。

 

そりゃ、怒って当然ですよね。

 

このシーンは印象深かったのか、リアルタイムで見たときの記憶も若干残ってました。

 

さいごに

今回は、楠木正成と高氏の対面、ワイルドな後醍醐天皇、呪縛を抱えた北条高時となかなか見応えのある回でした。

 

次回は、後醍醐天皇が隠岐の島へ流されるようです。その警護に付いているのが佐々木判官。

何かありそうですね。

 

本日は、ここまで、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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