【太平記 感想】第38回「一天両帝」足利尊氏と後醍醐帝決裂へ

太平記

どうもみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!

 

大河ドラマ太平記第38回「一天両帝」の感想です。

 

足利尊氏(真田広之さん)は後醍醐帝(片岡孝夫さん)に和議を申し入れます。

後醍醐帝もこれを受け入れます。

直接対面を果たす2人ですが、公家一統の理想を捨てない後醍醐帝と幕府を開こうとする尊氏の対面は、平行線を辿り決裂。

尊氏はついに、幕府を開きます。そんなさなか、足利方に軟禁されていた後醍醐帝は、逃亡します。

 

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大河ドラマ太平記第38回「一天両帝」の感想

室町幕府の成立と南北朝時代の始まり…

今回は、歴史の教科書に太字で書かれてる「室町幕府の成立」「南北朝時代」という歴史的に重要な局面が描かれていた回でした。

 

この辺の時代は敵、味方がコロコロ変わって複雑なので、教科書で出来事だけ読んだだけではなかなか理解が難しいです。

わたしも大河ドラマ太平記を見て、ようやく全体の流れが理解できたような気がしてます。

 

今回の尊氏と後醍醐帝が、サシで論争するシーンは見応えありました。

 

「幕府を開きたい尊氏」と「公家一統の理念を曲げない後醍醐帝」。

結局は、どこまでいっても交われない平行線なんですよね。

 

後醍醐帝は、新田義貞が後醍醐帝のために戦っていること、を引き合いに出します。

それに対して尊氏が、

「新田義貞が足利に勝ったら、今度は義貞が幕府を開くだろう」

「武士とはそういうものだ」

というセリフが印象的でした。

 

それなりの立場になれば、自分の裁量で政治を動かしたいと思うのは、当然のことだと思います。

 

尊氏のセリフに対し、後醍醐帝は

「そうだとすれば、朕と武士は永久に相容れないものである」

と返し、完全に決裂宣言です。

 

この決裂が、太平記では室町幕府の成立と朝廷が南北に分れることに繋がっていきます。

 

兄弟の争いの伏線

今回、印象的だったのが、ことあるごとにイライラした表情を見せる直義とネチネチと直義に接する師直。

今後の伏線を張ってきましたね。

 

尊氏は直義に「全てを任せる」と言うわりには、勝手に後醍醐帝との和睦を決めてましたね。

直義は後醍醐帝の警護強化するよう尊氏に進言しますが、尊氏は「その必要はない」と聞き入れませんでした。その結果、後醍醐帝に逃亡されるという失態に繋がってしまってました…。

 

あと、尊氏が家臣の前で「これからは直義に全てを任せる」と宣言するんですが、その時、師直が明らかに嫌そうな態度を取ってました。

 

こんなことが続くとイライラする気持ちもよくわかります。

個人的には直義にキャラはあまり好きではないんですが、同情してしまった回でした。

 

白黒はっきりしてて、割り切って決断できる直義と、迷いまくる尊氏は、兄弟ですが実は真逆の性格なんですよね。

 

後醍醐帝への想い…

後醍醐帝には対しては、非情になれない尊氏が描かれていました。可能ならば、「再び手を携えたい」という想いなんでしょうね。

 

作中、尊氏は度々後醍醐帝のことを「格別な帝」と言っていました。

 

尊氏が若かりし頃、初めて後醍醐帝を見たときに、その美しさに心を動かされていました。「そんな帝が作る美しき世を見てみたい」という想いが、北条打倒へ突き動かす原動力の1つとなっていきました。

 

大きく影響を受けた人物であるので、尊氏の性格上、割り切ることはできないだろう、と思います。

 

直義としては、そこがイライラポイントだと思います。

 

さいごに

作中では、尊氏の曖昧な態度もあり、後醍醐帝は吉野に朝廷を作ってしまいました。

同じ時代に天皇が2人いる、というありえない事態になってしまいます。

 

佐々木道誉の後押しもあって、いよいよ後醍醐帝と対決を決意するときが来ました。

道誉は基本的に、尊氏大好きですね。笑

 

本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

太平記の全話感想はこちら!

 

 

 

 

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