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往年の名作大河太平記の第17回「決断の時」です。
後醍醐天皇(片岡孝夫さん)暗殺を命じられた佐々木判官(陣内孝則さん)。足利高氏(真田広之さん)を自身の屋敷に呼び出します。
高氏は判官に、「北条を討つ」という真意を打ち明けます。同席していた花夜叉(樋口可南子さん)に対し、そのことを楠木正成(武田鉄矢さん)に知らせるよう言います。
楠木の制圧に苦戦している幕府は、さらに10万の追討軍を派遣することを決定。
北条打倒は、楠木軍がどのくらい持ちこたえられるのかが、鍵となるのでした。
往年の名作大河太平記レビュー!第17回「決断の時」の感想
判官に打ち明ける高氏
高氏は遂に、佐々木判官に「北条を討つ」という真意を打ち明けます。
高氏の作戦は、
楠木制圧のための追討軍が出発すれば、鎌倉の守りは手薄になる。その隙を狙い、北条を討つというもの。
佐々木判官には、何食わぬ顔で見て見ぬふりをしてほしい、と言います。
どっちに転んでも佐々木判官は損することのない話です。
佐々木判官は、
「なぜ、判官に打ち明ける?」
「危ないと思わぬのか?」
佐々木判官、自分のキャラをよくわかってらっしゃる。笑
確かに、北条に告げ口とかも十分ありえます。
高氏は、
「それがしは判官殿を味方だと思っている。強い味方だと…」
こんなこと言われたら、裏切れませんよね。
この真っ直ぐさというか、ひねくれていない部分が、危なっかしいんですが、高氏の魅力だなと思います。
毎週、言ってますが(汗)、人柄は良いと思います。応援したくなる感じですね。
揺れる高氏の気持ち
判官に真意を打ち明けたとは言え、失敗すれば一族郎党を滅ぼすことになる一大事ですので、高氏にも迷いはあります。
特に、北条と共存し平和を願う母と、北条家出身の妻を思うと、心が揺れます。
高氏の性格なら、特にそうだろうなと思います。
いろいろなことを我慢して、自分の気持ちを押し殺せれば、一生、筆頭御家人の地位を守りながら、安定した暮らしはできるでしょう。
しかし、腐った幕府を正したいという気持ちを押し込めることはできません。
高氏には、
「誰もが苦しむことのない、美しい国を作りたい」という夢があります。
やはり、進むしかないと決意を固めます。
こういう、1つ1つの選択が歴史を変えていくと思うと、胸が熱くなります。
母や妻に打ち明けるときは、胃が痛くなりそうですが…。
もう褒美はありません…
北条高時「楠木側に付いている悪党どもに、倍の恩賞を与えればこちらに寝返るんじゃない?」「倍の恩賞を与えよ!」
長崎円喜「もう、恩賞として与えることのできる領地はありません…」
そー言えば、後醍醐天皇が捕まった時の乱での恩賞分配もまだでした。汗
赤橋守時「三浦や安達などの有力後御家人を滅ぼし、領地を没収し、得宗家や長崎殿のものとした」
「得宗家が領地を奪ってるんだから、もう与えられる領地はないんですよ」
「北条一門が諸国の領地を独占したことで、諸国の恨みを買ってるんですよ」
うーん、正論ですね。しかし、悲しいことに、正論を言う人が1人だけでは組織は変えられないんですね。涙
領地は限りがありますから、領地を恩賞にしているといつかは限界がきますよね。
後醍醐天皇
荒れる冬の日本海。厳しい環境の中、後醍醐天皇は捕えられていました。
この寒さと地吹雪じゃ、見張りの人のほうがキツそう…。
なんと、後醍醐天皇が翌日に脱出するという計画が進んでいました。
楠木ともつながりのある海賊の力を借りて、脱出することになったようです。
そんな大事な計画を後醍醐天皇の口からでなく、人づてに聞かされたことに阿野廉子(原田美枝子さん)はお怒り気味。
さらには、一緒に付き従った小宰相は、帝から直接聞かされていると知り、さらにイライラ。
後醍醐天皇のもとに向かいます。
後醍醐天皇と子宰相の会話を聞いてしまい、小宰相が後醍醐天皇の子どもを身ごもっていることも知ってしまいます。
もう、嫉妬の炎が炸裂です。汗
廉子の立場からすると、天皇の寵愛を受けることが自身の存在価値や影響力を維持することに繋がると思うので、他の女性に寵愛が移ることは単なる嫉妬を超えた死活問題だと思います。
それにしても後醍醐天皇は、厳しい環境に置かれても中央に帰り咲くことを諦めないし、子どもまで作っちゃってます。汗 タフですね。笑
さいごに
大軍相手に時間稼ぎをすることになった楠木は持ちこたえられるのか。
帝の脱出は成功できるのか。
いよいよ、鎌倉幕府滅亡のカウントダウンが始まります!
ここから先は、ますます目が離せなくなりそうです。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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