【太平記 感想】第42回「母の遺言」の感想 暴走する高師直

太平記

どうもみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!

太平記の第42回「母の遺言」の感想です。

戦に功のあった足利方の武将・土岐頼遠は、酔った勢いで光厳上皇の行列に対し、「院か?犬か?」と言い、矢を放つという不敬を働く。
土岐の処遇を巡り、再び尊氏(真田広之さん)と直義(高嶋政伸さん)の意見は割れる。
足利方の分裂は日に日に深まっていた…。

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大河ドラマ太平記 第42回「母の遺言」の感想

高師直の暴走…

NHKらしからぬ?高師直が人妻の入浴シーンを覗き見するところから、スタートします。
と言っても、服着てます。

夫が出かけたのを見計らって、人妻の入浴を覗くって…。何でもありですね。笑

案の定、家の家臣たちに見つかり、斬り合いながら何とか逃げます。
これで、捕まったら恥ずかしすぎます。笑

幕府での評定の後、例の美人妻の夫に呼び止められる師直。

妻への付け文(恋文)はご遠慮ください

今後は表門よりお越しください

と美人妻に宛てたラブレターを皆の目の前で返却されます。

この夫は、凄く冷静に対応してますが、しっかりダメージを与えるやり方を選んでいる

皆の前で恥をかかされた師直はぶち切れ状態。
誰しも弱みの1つくらいあるはず」と家臣に美人妻の夫の身辺を探らせます。

とんでもない爆弾を発見…

不純な動機から、美人妻の夫を探っていた師直。

とんでもない爆弾をみつけることに…

なんと敵方の吉野の朝廷と通じていたというもの

師直は、尊氏ではなく、わざと直義に密告。

厳格な直義は、すぐに美人妻の夫に追討軍を派遣。
しかし、夫は自害。美人妻も共に自害してしまいます。

「美人妻自害」の知らせを聞いて、師直は呆然。

美人妻を手に入れるための作戦が全て無駄になってしまったわけで。

それにしても、ここまでの騒ぎに発展させられる師直のエネルギーすごい。

太平記の前半では、全然女性の影が描かれず、クールでシビアな有能執事だった師直。

一歩職場を離れると、都中の美女を漁っている後半。ギャップが凄すぎます。笑

無言の愛のムチ

尊氏から評定の場に呼び出される師直。

師直が来るやいなや、無言で手にしていた扇ので何度も滅多打ち。
師直のうめき声だけが響き渡り、周囲は異様な雰囲気に…。

尊氏は相当怒っていると思いますよ!
作中では明かされていませんが、どういう動機で師直が美人妻の夫を陥れたか知っているから。
右馬介がとっくに調べ上げているはずです。

師直をなぜ殴っているのかは、尊氏は言わない。
みんな「???」なんですが、ある意味名誉を守ってあげてるんだなと。

そして、最後には「頼りにしておるぞ」と許すわけです。
人たらしというか、こういうところが本作の尊氏が人を惹きつける理由かなと思いました。

直義との対決を決意!?

師直が不純な動機から引き起こした美人妻夫の追討は、尊氏に大きな決断をさせるきっかけになります。

尊氏は、美人妻夫が敵方と通じていることを知っていて、今後の和睦に備えてわざと温存していました。

直義はそれを聞いて、「そんなの聞いていない!!!」とぶち切れ状態。

尊氏は、「この国に安寧をもたらすには、2つに分れている朝廷を1つにするしかない」
和睦を全く考えていないそなたらを信じられるか!?
と言い放ちます。

皆が退出した後、尊氏は、右馬介に「鎌倉にいる嫡男・義詮の器量を見極めるよう」に言います。

これは、直義にはもう政を任せない、ということを決意したのではないでしょうか。

母の遺言

今回のタイトルですが、でてきたのはほんのラスト。笑

病に伏せる清子さんは、尊氏と直義の手を握らせ「兄弟、仲ように…」とだけ、つぶやきます。

この先の展開を考えると、この一言だけで号泣しそうです。

母としては、自分の死後も兄弟仲良く生きてほしい、本当にこれだけですよね。
ましてや、今のお家二分騒動さなかですから、思い残すことがいっぱいなんだろうなと思いました。涙

さいごに

院に不敬を働いた、土岐頼遠は直義の命により、斬首されます。

朝廷が2つに割れ、世の中が混乱し、そんな中で戦に功があった武将が傍若無人に振る舞う、当時の混沌した状況がわかりやすく描かれていたと思いました。

後半にきて、目立ちまくっている師直。
最後まで、かき回してくれそうな予感…。

本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

太平記の全話感想はこちら!


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