往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第25回「足利尊氏」の感想

太平記
RonaldPlett / Pixabay

どうもみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!

 

往年の名作大河ドラマ太平記の第25回「足利尊氏」の感想です。

 

足利直義(高嶋政伸さん)は、護良親王(堤大二郎さん)の息のかかった強盗の処刑を独断で実行。

この足利の行為を護良親王は、宣戦布告と受け取り、足利高氏への憎悪の強める。

そんな中、北畠親房(近藤正臣さん)の計らいで、後醍醐帝(片岡孝夫さん)の御前で、高氏と護良親王は対面することに…。

 

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往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第25回「足利尊氏」の感想

高氏と護良親王の対面

高氏にあえて問いただすことで、高氏が謀反など企てていないことを証明させる後醍醐帝。

 

それでも、護良親王は、

「東夷(あずまえびす)」の腹の内は読めませぬ」

「御上は、御心が広すぎるようにございます」

と発言します。

 

この「東夷」は京から見て、東国武士をあざけったいわゆる蔑称です。

 

征夷大将軍って、武士のトップというか、とりまとめみたいなポジションかと思います。

でも、こんなに武士嫌いなら、護良親王は征夷大将軍に向いてないんじゃ、と思います。汗

 

上述の護良親王の発言を聞いて、後醍醐帝は、

「もりよぉーーーし!!!」(怒)

と一喝します。

 

みんな、一瞬ビクッとなってましたね。視聴者のわたしもびっくりしました。笑

 

普段穏やかな人がキレる時ほど、怖いですよね…。汗

 

高氏、暗殺計画…

この護良親王との対面の帰りに、高氏は刺客に襲われます。

 

その刺客は覆面をしていますが、声で楠木正季(赤井秀和さん)だと視聴者にはわかってしまいました。笑

 

高氏が危ないところに、楠木正成(武田鉄矢さん)が助けに入り、正季はじめとした刺客たちは逃げます。

 

弟・正季の不始末を土下座して詫びる正成。

 

「身内にも郎党にもいろいろなものがおりまする」

と高氏は正成に言い、あっさり水に流します。

 

さらには、京での権力闘争を見るのに疲れた正成の愚痴もちゃんと聞いてあげます。

 

太平記の高氏は、やっぱりいい人なんですよね。

これまでのエピソードを見ても、過去にピンチに陥れられたとしても、そのことを根に持って仕返ししようというタイプではないな、と思います。

 

人柄の良さというか、心の広さが感じられます。

 

あの佐々木道誉と仲良くできるのも、この人柄の良さがあるからだと思います。笑

 

足利高氏と新田義貞の再会

京へ上洛した新田義貞(根津甚八さん)。護良親王に目通りします。

 

そこで、「高氏が恩賞を1人占めしようとしている」など悪い噂を吹き込まれます。

護良親王に至っては、「高氏の名前を聞くのもおぞましい」と言う有様。

 

高氏が変わってしまったのではないか、と構えて高氏に会いに行きます。

 

実際に高氏に会ってみると、以前と全く変わっていないことに気づく義貞。

離れているとどうしても、距離ができてしまったりするので、直接対面するのって大事だなと思いますね。

 

「鎌倉攻めの話をお聞かせください」

目をキラキラさせる高氏。

 

これは、義貞も嬉しいですよね。

 

周囲の人間の思惑により、勝手に作られたわだかまりもすっかり溶けたようで、一視聴者としても安心しました。

 

足利尊氏

今回のタイトルでもあります。

 

高氏は、後醍醐帝の諱(いみな)の一字をもらい、「尊氏」と名を改めることに…。

帝から名をいただくということで、尊氏の喜びもひとしおのようです。

 

思い返せば、「高氏」の「高」は、「北条高時」から一字をもらっていました。

 

第1話で高時に烏帽子親になってもらった元服のシーンが描かれていました。

そこで、妙な嫌がらせを受け、せっかくの元服の儀式もあまり良い記憶ではなかったと思います。

 

今回、帝から名前をもらったことで、その時の嫌な思い出も上書きできたんじゃないかと思いました。

 

燃え尽き症候群

一色右馬介(大地康雄さん)が尊氏のところへ戻ってきます。

 

北条滅亡後、右馬介は諸国に放浪の旅に出ており、行方知れずでした。汗

 

戻った右馬介は、尊氏に「暇(いとま)請い」と「出家したい」と申し出ます。

 

右馬介は子どもの時に、一族を北条氏に皆殺しにされています。

そういうこともあり、北条氏への個人的な恨みが大きいのです。

 

右馬介自身も「28年間、北条憎しという想いでここまでやってきた」というセリフがあります。

 

実際に北条一族の滅亡を目の当たりにし、右馬介は燃え尽き症候群になったんじゃないかという印象を受けました。

 

右馬介の話を聞いた尊氏は、

「共に戦ったのは己のためだけだったのか!?」

「北条の世を倒し、新しき世を作らんと思えばこそではなかったのか!?」

と言葉をぶつけます。

 

そしてさらに、

「そなたの力は今まで以上にこの尊氏に必要なのじゃ」

「これからもこの尊氏に力を貸してくれぬか?」

「わしはそなたとともに、新しい世を行きたいのじゃ」

と言葉を投げかけます。

 

結局、出家も暇請いも許さないと告げる尊氏でした。

 

尊氏の右馬介の信頼感というか、主従の絆が伝わってくるシーンでした。

 

さいごに

右馬介は戻ってきたし、新田義貞とは再び以前のような関係性になったしで、良い具合にまとまった回だったなという印象でした。

 

次回は、「恩賞の波紋」。

これは、恩賞をめぐって、またいざこざがありそうな予感です。

 

本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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