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往年の名作大河ドラマ太平記の第31回「尊氏叛く(そむく)」の感想です。
北条の残党軍は鎌倉を陥落させる。
鎌倉にいた成良親王と千寿王は、鎌倉から落ち延びていた。
尊氏(真田広之さん)は後醍醐帝(片岡孝夫さん)に拝謁。
尊氏は征夷大将軍として、鎌倉に援軍を送ることを申し出るが、後醍醐帝はこれを拒否。
この後醍醐帝の決断により、足利一門は窮地に陥ることに…。
往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第31回「尊氏叛く」の感想
美しきものという幻想
個人的には足利を派遣して乱を鎮めたほうが良いと思うのですが…。
それよりも足利を派遣しないと決めた後醍醐帝。それだけ、足利を危険視していることが伝わってきます。
まあ、「征夷大将軍にして」と尊氏が言っちゃってますしね。
後醍醐帝は乱が全国に広がったら、「朕、自ら出陣する!」と言い出します。
→まあ、この方だったらやりかねない。汗
これに対し尊氏は、
「帝は神の如く美しいお方」
「戦は手を血で汚す醜きもの」
「そのような醜きものは、武家にお任せください」
と訴えます。
大河ドラマ「平清盛」の清盛が聞いたら、「それじゃあ、朝廷の犬じゃないか!?」と怒りそうですが…。
確かに、初登場時の後醍醐帝は美しかった。美しもの好きな尊氏としては、「その後醍醐帝の政が見たい」と北条と戦ったフシもあります。
尊氏に対し、後醍醐帝は、
「朕は神でも鬼でもない。人じゃ」
「思うようにならなければ、腹も立つ」
「朕の政を邪魔する者は、この手で打ち払う!」
と力強く言い放ちます。
隠岐の島流しとか経験した後醍醐帝。
尊氏が思っている以上にタフだし、単なる「美しいお方」というだけでは片付けられない人ですね。
新田義貞
名和長年が、「征夷大将軍になりたいなんて図々しすぎる」と笑いながら尊氏の陰口を言っています。
それを聞いた新田義貞は露骨に嫌な顔をして、部屋を出ます。
今作の義貞は正直すぎて、駆け引きとかできないから、「どうなの!?」と思うこともありますが、信頼はできますよね。
後醍醐帝が「あれでよい」と言ったのがよくわかります。
やけになる足利家
東国の足利方がピンチなのに都から出ることを許されない尊氏。
やけを起こして、濡れるのもかまわず、水まきをしまくってます。汗
師直は白拍子を呼んで、やけ酒。
それくらい、やりきれないんですよね~。
そこへ右馬介が…
奥州の北畠は、鎌倉に援軍を出せる余裕はないし、それ以前に、足利亡き後の人事を考えている、ということを尊氏に伝えます。
右馬介は、
「もはや我が身は我が身で守るほかない」
と進言。
これにより、帝の命に叛き、出陣を決意する尊氏。
尊氏の出陣宣言を予測していたかのように家臣たちが控えていたのは、胸アツです!
佐々木道誉
この人も見ていたかのように、陣に加えてくれ、と駆けつけます。
「足利殿に天下を取らせて、疲れ果てたところで天下を奪おうと思うてな」
もう、素直じゃないなー。笑
佐々木道誉らしいです。笑
帝の命に叛くという悲壮感があったのですが、この方のおかげで明るくなりました。
藤夜叉と石
一応代官になっている石。
足利との戦に備えた公家が、兵と兵糧を要求してきます。
先日は大内裏の造営で、税金が課されていました。
石は税に苦しむ領民と税を取り立てようとする上層部との板挟みになります。
完全に建武の新政のあおりを食っている庶民代表です。汗
しかし、石は長い物には巻かれず、領民のため戦います。
石ってイキっていてあまり好きではないのですが、今日はかっこいいなと思いました。
しかし、上層部連中が刀を抜いて追いかけてきます。
そこで石に駆け寄ろうとした藤夜叉が石の代わりに斬られてしまいます。涙
藤夜叉は斬られる直前、偶然とある一座と遭遇します。
白拍子だった頃を思い出して踊るシーンが出てきました。
そこで思い出したのは、尊氏と初めて会った日の夜のことでした。
どうもそれがフラグだったみたいです。
藤夜叉がここで亡くなる意味とは何だろう?と思いました。
次回を見れば、見ればわかるかもしれません。
さいごに
次回は「藤夜叉死す」。
すでにタイトルでネタバレが…。
そして、帝に叛いた尊氏はどうなるのでしょうか。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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