中国大返し!毛利一族はなぜ羽柴秀吉と和睦し追撃しなかったのか?

歴史上の出来事
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本能寺の変を知った羽柴秀吉は、奇跡とも言われた「中国大返し」をやってのけます。

秀吉の出てくる大河ドラマなどでは、1番と言っていいくらい見せ場となるエピソードではないでしょうか?

 

実はこの時の秀吉は、中国地方の毛利一族との戦の最中だったんです。

本能寺の変を知った秀吉は、早業で和睦をまとめ、明智光秀と戦うため撤退します。

 

織田信長という中心人物が亡くなり、秀吉勢は慌てている。巻き返しのチャンスとも考えられますが、毛利一族は秀吉方と和睦し、追撃はしていません。

そのおかげで、秀吉は「中国大返し」をやってのけることができたと言っても過言ではありません。

なぜ、毛利一族は和睦を行い、追撃をしなかったのでしょうか?

 

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中国大返し!毛利一族はなぜ羽柴秀吉と和睦し追撃しなかったのか?

中国大返しとは?簡単解説!

1582年。羽柴秀吉46歳の時です。

 

秀吉が備中高松城で水攻めをおこなっている最中、織田信長が本能寺で明智光秀に討たれたという情報が秀吉に入ってきます。

秀吉は動揺しますが、その時に黒田官兵衛がすぐに京へ戻り、明智光秀を討つように提案したと言われています。

 

秀吉はすぐに決断し、毛利方との和睦のための行動を開始します。

 

備中高松城主・清水宗治の切腹と引き換えに他の兵の命は助けるという条件で、毛利方に和睦を申し入れます。

水攻めにより、援軍を備中高松城に差し向けることができなくなってしまい、打つ手がなかった毛利方は、この条件を受け入れます。

 

清水宗治の切腹を見届けた秀吉は、急ぎ軍を撤退し京へ向かいます。

備中高松城から京までの約200㎞をわずか1週間足らずで駆け抜けたと言われています。

 

なぜ毛利一族は羽柴秀吉と和睦し、追撃しなかったのか?

毛利一族が本能寺の変を知ったのは、秀吉より後だった

毛利方が本能寺の変について知ったのは、秀吉撤退の翌日と言われています。

和睦の最中は知らなかったということになります。

 

毛利方は、備中高松城の水攻めにより、援軍を近づけることができない状態でした。

また、信長本隊が来るという話もあり、本能寺の変を知らなければ、和睦に応じざるを得ない状況だったと思います。

 

追撃をしなかった理由とは?

秀吉撤退後、本能寺の変を知った毛利方の吉川元春は、「秀吉を追撃しよう!」と声をあげます。

毛利方にすれば「だから、和睦を急いでたのか!」「騙された!」という気持ちを抱くのも当然だと思います。

 

元春の弟・小早川隆景は、「すでに誓紙を交わして和睦している。これを破ることは毛利家の信頼の失墜につながる」と言い、元春を制したと言われています。

 

秀吉は、撤退の前に堤防を決壊させており、毛利方は簡単には追撃できない状態だったと言われています。

また、秀吉は毛利方の追撃に備え、宇喜多秀家軍を残していったと言われています。

 

こういった状況から、簡単には追撃できないと判断したのだと思います。

 

秀吉方から毛利方へ当初は5カ国を差し出すように言われていましたが、秀吉が和睦を急いでいたこともあり、3カ国の差し出しで済んでいます。

 

ここで秀吉を追撃し、敗れることになれば、残った領地もどうなるかわかりませんし、毛利一族の存続にも大きな影響を与えかねません。

 

これらのことを総合的に判断して、追撃しないと決めたのだと思います。

 

まとめ

なぜ、毛利方が秀吉と和睦し、追撃しなかったのかは、

 

・秀吉のほうが早く情報を得ており、和睦のときは毛利方は本能寺の変を知らなかった。

・悔しい気持ちに耐え、自重することで毛利方が毛利家の信用と残った領地を守ろうとした。

 

ということではないでしょうか。

 

このことで、ある意味秀吉に恩を売ることにもなった毛利一族。

 

後の豊臣政権では、毛利輝元は五大老の1人に任命され、優遇されていました。

中国大返しの時の一件が、多少なりとも秀吉の心理面に影響を与えたのかもしれません。

 

本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 

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