歴代大河ドラマの視聴率と感想 過去30年を振り返り 2010年代編

大河ドラマ
hirobi / Pixabay

2000年代編の記事はコチラです

歴代大河ドラマの視聴率と感想 過去30年を振り返り 2000年代編
90年代編はこちらです! 2000年代大河ドラマの視聴率と感想 「葵 徳川三代」2000年放送 主演:津川雅彦、西田敏行、尾上辰之助(現:尾上松碌)平均視聴率18.5% 太閤豊臣秀吉亡き後から、徳川家光が3代将軍になるまでの時代を初代・徳川...

 

 

スポンサーリンク

2010年代大河ドラマの視聴率と感想

「龍馬伝」2010年放送 主演:福山雅治 平均視聴率18.7%

主人公は、皆さんご存じの坂本龍馬です。福山さん良かったと思いますが、贅沢を言うならちょっとキレイ過ぎたかな(笑)

 

個人的には近藤正臣さん演じる山内容堂公、田中泯さん演じる吉田東洋、大森南朋さん演じる武市半平太存在感と迫力に引っ張られて見続けていました。

 

昔見たアニメか何かで容堂公がめちゃくちゃ怖い記憶が残っていまして、そのイメージのままの容堂公が出てきたので、どうしようかと思いました(笑) 画面の向こう側にいるわたしもピーンと張り詰めるような存在感でした。

 

吉田東洋もすごい存在感でして、演じられていた田中泯さんを存じ上げなかったんですが、当時、気になって調べたら本職はダンサーの方なんですね。

 

武市半平太の最期も凄かったのですが、後で調べると史実でもそうだったとかで。

 

土佐勤王党と土佐藩の関係性とかなかなか緊張感があり、楽しく見ました。

 

 

「江~姫たちの戦国~」2011年放送 主演:上野樹里 平均視聴率17.7%

主人公は、江戸幕府徳川2代将軍・徳川秀忠の正室の江。三姉妹の姉である茶々、初との絆を軸に展開していく。

 

いろいろツッコミ所がありましたね(笑) とにかく江がありとあらゆる場面で絡んでくるんですが、史実通りにしていまうと主役の出番がなくなってしまうということで、絡ませていたらしいです…。そこまでしないと成立しないなら、主人公の選定に無理があったのかなと思いました。

 

秀吉の人物設定もちょっとなあ、という感じで、とても天下を取れる感じではありませんでしたよ(笑) 何というか、あの秀吉がおバカっぽくて、見ていて切なくなりました(涙)

 

 

「平清盛」2012年放送 主演:松山ケンイチ 平均視聴率12.0%

平清盛が主人公語りが源頼朝でしたね。

 

この作品は、いろいろと話題になっていましたよね。「画像が汚い」発言とか。

 

視聴率も伸びず、2019年のいだてんまでは、ワーストだったんですよね。

 

その反面、ファンも一定数いるという、面白い結果となりました。

 

わたし個人は楽しく見ていました。確かに、大まかな時代背景とかがわからないと

ついて行けなくなる内容なのかなとは感じました。わたしの周りも多くの脱落者が出た大河です。朝廷の人物たちの関係性とかがわかりづらかったようです。

 

個人的MVPは、清盛の嫡男・平重盛(演:窪田正孝さん)。真面目な性格で、最終的に朝廷と清盛の板挟みになり、どんどん精神的に追い込まれてしまうんですよね。かなり感情移入してしまった1人です。

 

あと、義経好きとしましては、神木隆之介さんの義経はイメージに近くで、ベストオブ義経です。滝沢秀明さんの義経ももちろん良かったのですが、神木さんのほうがより義経というか牛若丸っぽいなと(笑)

 

 

「八重の桜」2013年放送 主演:綾瀬はるか 平均視聴率14.6%

主人公は、会津戦争でスペンサー銃を手に抗戦した山本八重。後に新島襄の妻となり、同志社設立に関わる。

 

そんなに知名度ない女性主人公でしたので、視聴前は不安でしたが、いざ見始めると面白かったです。八重さんが無理矢理、ストーリーに絡んでくることもありませんでした(笑)

 

特に前半は松平容保が京都守護職を引き受けたことにより、討幕派追討側にまわり、会津戦争へとつながっていく流れが良かったです。

 

個人的には松平容保(演:綾野剛さん)、徳川慶喜(小泉孝太郎さん)がはまり役だったなと思っています。

 

京都編で山本家のゴタゴタが起きたあたりから、なんとなく脱落してしまいました。面白くないとかではないんですが、見逃したらそのままになってしまいましたね(汗)

 

 

「軍師官兵衛」2014年放送 主演:岡田准一 平均視聴率15.8%

主人公は黒田官兵衛。後に秀吉の軍師となる。

 

「官兵衛を持ち上げすぎじゃない」とも思いましたが、最後まで面白く見ました。

信長の訃報の時に、官兵衛がめちゃくちゃ悪い顔をしていたので、岡田さんのイメージが心配になった記憶があります(笑)

 

今大人気の田中圭さんが石田三成だったんですが、人物設定がちょっとなあと個人的には残念でした。官兵衛にたいし、露骨に嫌な態度に出ていました。個人的には、三成を落として官兵衛を持ち上げる図式につながっていまいました

 

竹中直人さんの秀吉再登板はうれしかったです!1996年「秀吉」のまんまで、泣きそうでした!

 

脇役に登場人物が良かったです。黒田長政(演:松坂桃李さん)は、ドラマの中では、官兵衛のかわりに汚れ仕事してましたけど、逆にその点が高ポイントでした。

 

荒木村重の謀反のあたりとか、宇喜多直家なんかは、戦国時代らしくて印象に残っています。

 

なかなか、魅力的な脇役が出ていたと思います。個人的なMVPは小早川隆景(演:鶴見辰吾さん)。落ち着いた演技で、知将という感じとあくまで毛利家のためという姿勢が伝わってきて良かったです!

 

 

「花燃ゆ」2015年放送 主演:井上真央 平均視聴率12.0%

吉田松陰の妹・文が主人公。

 

こちらの視聴率は清盛と並び、いだてんまではワーストでしたね。

 

清盛のようにコアなファンがいるという話は耳に入っておりません(笑) ある程度、こうなることは予想がついたのではないかなと。主人公の選定に無理があった、これにつきるのではないかと思います。

 

いっそのこと「吉田松陰」→「高杉晋作」→「伊藤博文とか」(このメンバーでなくてもいいんですが)で主役リレー形式でやって、そこに文が多少絡んでくる分にはまだ良いのかなと思いました。

 

わたし自身は文が長州藩の奥御殿に入ったあたりで脱落してしまいました。

 

 

「真田丸」2016年放送 主演:堺雅人 平均視聴率16.6%

主人公は、真田幸村の名でおなじみ真田信繁。脚本は三谷幸喜さん。

 

こちらは、直近のなかでは一番よかったかなと思います。振り返るとわたしの好きな大河は、三谷作品とジェームス三木作品ということに気づきました(笑)

 

信繁といえば、大坂の陣かと思うのですが、そこまをどう描くのかに興味がありました。

上杉家や秀吉とうまい具合に絡んでいたので、見ていて面白かったですね。

 

今作の上杉景勝(演:遠藤憲一さん)強面なんですが、いつも目が潤んでいらっしゃって。

直江兼続(演:村上新悟さん)も景勝の不用意?発言にさっと視線を送ったり。常に冷静でしたね。天地人より史実に近い人物像なのかなと思いました(笑) 上杉家、満足でした。

 

秀吉(演:小日向文世さん)も良かったです。愛想よく見えて目が笑っていない?感じが良かったです(笑) 実際の秀吉も「人たらし」と言われていましたが、愛想良く振る舞いながら、相手のことを観察しまくっていたと思いますので、そういう感じが出ておりました。

 

前半の主役は真田昌幸(演:草刈正雄さん)だと思います。策略家の名前をほしいままにし、得意のおとぼけもあるという、愛すべきキャラクター設定でしたね。

「大博打の始まりじゃーーーーー!!!」が忘れられません(笑)

 

一番すごかったのは、「豊臣側が大坂の陣に勝てるんじゃない」と思わせたことですね!

歴史的事実として徳川が勝つのは知っているんですが、それでも大坂城での軍議のシーンを見ていたら、「勝つんじゃない」と思ったのはわたしでだけじゃないはず(笑) その時の回は5回ぐらい繰り返し見ました(笑)

 

「おんな城主 直虎」2017年放送 主演:柴咲コウ 平均視聴率12.8%

女領主・井伊直虎が主人公。

 

こちらは個人的に最初のころはどうも話に入り込めず、脱落しかかってたんです。小野政次演:高橋一生さん)の闇を抱えた感じに引っ張られ、見続けました(笑)

 

見ていたら、どんどん面白くなってきたので脱落しなくて良かったなと思っています。

 

個人的には井伊直政(演:菅田将暉さん)が出てきたあたりからさらに盛り上がりました。

 

個人的MVPは今川氏真(尾上松也さん)ですね。今川氏真については、全く知らなかったんですが、おそらくこういう人なんだろうと容易にイメージできました。後半は結構活躍していたなあという印象です。

 

 

「西郷どん」2018年放送 主演:鈴木亮平 平均視聴率12.6%

ご存じ西郷隆盛が主人公です。

 

飛ぶが如くで、西郷と大久保を演じた西田敏行さんと鹿賀丈史さんが、それぞれ西郷菊次郎(西郷の息子)、島津斉興役で出演されていました。

 

主演の鈴木亮平さんをはじめ、島津斉彬役の渡辺謙さん、桂小五郎(木戸孝允)さんの玉山鉄二さん、愛加那役の二階堂ふみさんの熱演が良かったと思いました。全体的に役者さんの熱量がすごく伝わってきました。

 

熱演とストーリーとかみ合っていなかったというか…。「西南戦争」「戊辰戦争」など、西郷さんを語る上で外せない歴史的出来事がいくつかあるんですが、なぜそういう方向に向かっていったかを個人的には、丁寧に描いてほしかったな、と思いました。やっぱり、大河ドラマですから、そこを描いてこそだと思います。

 

あと、明治編に入ってからの大久保さん(演:瑛太さん)のキャラ変がちょっと謎でした…。

 

 

「いだてん~東京オリムピック噺~」2019年放送中 主演:中村勘九郎、阿部サダヲ

※平均視聴率は現在放送中のため、未確定。

 

主人公は、日本人初のオリンピック選手である金栗四三、東京オリンピック招致に尽力した男田畑政治。主役リレー形式。

 

こちらはワースト視聴率を更新しまくっている(涙) 「取り上げる時代」「知名度」とかを考えたら、こうなるのも仕方ないという感じでしょうか。わたしももともと、今年の視聴はお休みするつもりでしたから。

 

視聴している人たちの中では評判は良いのかなという印象です。実はわたしもその1人で、結局、見始めたら面白かったので見続けています。

 

特に前半のストックホルム編はよかったなあと思います。三島弥彦が良かったです!

 

キャラクター設定も面白いですし、伏線回収もあり、感動させられたりと盛りだくさんです。

見ていると元気になります。

 

往年の大河視聴層にははまらなかったのかなと思います、内容が決して悪くないだけに残念です。

 

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

 

80年代から2010年代までの大河ドラマをわたしなりに振り返りました。

 

視聴率も全体的に下がってきているなあと思いました。今は日曜20時に家族揃って大河ドラマを見るご家庭は少なくなったんじゃないかと思います。わたしも、現在はBSで18時に視聴しています。

 

好きな作品、好きな登場人物も人それぞれだと思います。好きな見方で、1人1人いろいろな感想を大事にしながら見ていければいいのかなあと思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント