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往年の名作大河ドラマ太平記の第20回「足利決起」の感想です。
いよいよ西国への出陣の朝を迎えた高氏(真田広之さん)。
高氏の気がかりは、実質、人質として残すことになってしまった妻・登子(沢口靖子さん)と息子の千寿王のことです。
高氏は鎌倉を攻めるのではなく、幕府軍の大半が集まっている京の六波羅を攻めることにします。
足利一族、各地の源氏が高氏の元に、集結し、いよいよ打倒北条に向け挙兵します。
往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第20回「足利決起」の感想
出陣の朝
弟・直義(高嶋政伸さん)、高師直(柄本明さん)に向け話をする高氏。
北条を滅ぼすことは、「裏切り者」の烙印を終生、背負わないといけないこと、と高氏は語ります。
直義も師直も「望むところ!!」と全くそんなことは気にしてません。
いや~、熱い志、しびれますね~。
足利軍は屋敷を出立後、鎌倉幕府の首脳陣に挨拶にいきます。
映像は、高時(片岡鶴太郎さん)、円喜(フランキー堺さん)、金沢さん(児玉清さん)そして、赤橋さん(勝野洋さん)と1人ずつ顔を映していきます。
これが、高氏と幕府首脳陣との最後の対面と思うと、感慨深いものが…。
1人1人の顔を見ながら、高氏は何を思っていたのか…。
祖父の遺言
三河に入った高氏。三河には、足利家の分家の主たちが集まっていました。
高氏は一族の前で、「我らの敵は北条殿!」と宣言します。
一門の1人「我ら足利一門、その言葉をどれだけ待ち望んだか」と。
今までの北条の専制政治に耐えてきた足利一門の想いがこの一言に集約されています。
そして、いよいよ高氏は祖父・家時の置き文を読むことに…。
家時は、北条への謀反の疑いをかけられ、死をもって詫びた人物。
高氏は棟梁の座を引き継いだときに、父からこの置き文も引き継いでいます。
その時は開封せずに、時が来たら読もうと高師直に保管させていました。
いよいよ、その時は来たんですね。
今回は、胸熱な展開が続きます。
置き文には、無念の想いと共に、「我より後の子に託す」「我に変わって天下を取れ」と記されていました。
今回の北条に対する挙兵は、高氏1人の想いだけでなく、3代にわたっての想いであり、源氏一族の悲願なんですよね。
第1話で、目の前で一族を皆殺しにされた右馬介(大地康雄さん)の想いもひとしおです。
六波羅を攻める
京に入るには、近江を通らないといけないのですが、佐々木判官(陣内孝則さん)が陣を張っていて、高氏は通ることができません。
佐々木判官に会いに行く高氏。
判官は「前に鎌倉を攻めると言っていたのに、結局攻めないのかよ!?」というようなことを言います。
それに対し高氏は、「鎌倉は攻めないよ。六波羅を攻める」と言います。
高氏の考えは、幕府軍のほとんどが京に集まっているので、京を制圧できれば鎌倉も制圧したも同然ということのようです。
確かに、京を抑えられれば、鎌倉は動かせる兵はほとんどいなくなってしまいますからね。
外様を駆り出さなければならないくらいに追い込まれ、結局外に出したら謀反を起こされる…
北条の専制体制ももう末期状態だったんでしょうね。
高氏の話を聞き、判官はすっかりその気に。
「見るだけではつまらん」「わしも連れていかれよ」
まあ、気持ちはわかるよ。笑
兄妹の絆
登子と千寿王は、登子の兄・赤橋守時の屋敷に預けられていました。
高氏の命を受けた右馬介が密かに、登子と千寿王を脱出させに来ます。
千寿王だけを逃がす登子さん。
2人とも逃がしたとなると、兄・赤橋さんの立場は苦しいものとなり、死罪になるかもしれないと登子さんは心配します。
「兄を見殺しにはできない」
と右馬介が必死の説得を試みますが、登子さんは頑なに残ろうとします。
そこへ赤橋さんが登場。
赤橋さんは、
「北条の命運は尽きている」
「生きて、わしのできなかった見事な武士の世を作ってくれ」
「足利殿にできなければ、千寿王殿にやらせてくれ」
「それが登子の役目」
「登子は、足利殿の世継ぎの千寿王の母御前」
「もはや、北条一族にあらず」
「そのことを肝に銘じて生きよ」
と登子さんに伝えます。
赤橋さんは、執権になっても実際の権力は長崎円喜に握られていて、なに1つ幕府の改革はできませんでした。
その頃から、表情が曇っているというか…。もう、すでに覚悟を決めていたのかな、と感じましたね。
それにしても、登子さんと赤橋さんの互いを思い遣る兄妹の絆の強さはすごいな、と思いました。
高氏が事前に、北条に反旗を翻すことを登子さん言わなかったのは、兄想いの登子さんがどう動くかがわかっていたから、言わなかったんだろうなと思いました。
事後報告で動くしかなかったように思いました。
さいごに
足利一族や源氏意一族の熱い想い、兄妹の絆の強さなど、今回は、胸熱な展開が多かった印象です。
次回は、高氏は六波羅に攻め込むようです。
次回も楽しみです。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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