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往年の名作大河ドラマ太平記の第14回です。
伊賀から河内へ進軍中の足利軍。逃走した楠木正成(武田鉄矢さん)らの捜索を命じられます。
高氏(真田広之さん)としては楠木を捕まえたくはないのですが、立場上大っぴらに見逃すわけにもいきません。何とか楠木には自力で逃げ切ってもらいたい高氏。
また伊賀の地は、藤夜叉(宮沢りえさん)とまだ見ぬ我が子が暮らす地であり、高氏の気持ちは穏やかではありません。
楠木は石(柳葉敏郎さん)とともに、伊賀にたどり着きます。そして、花夜叉一座に紛れ、大和まで落ち延びようとします。
という回でした。
往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第14回「秋霧」の感想
高氏の想い
普段はあまり考えないようにしていたようですが、鎌倉から遠ざかり伊賀に近づくにあたり、藤夜叉とまだ見ぬ我が子のことが気になっている、高氏です。
確かに、近くにいると思うと気になってしまうのが人情です。
高氏は、気になるどころか「会いたい!」と自身の想いを右馬介(大地康雄さん)に打ち明けます。高氏の右馬介への信頼度はすごいな、と思います。
しかし、会ってしまうと藤夜叉とその子が高氏の縁者ということが広まり、高氏の身に何かあった時に、2人にも影響が及んでしまう、ということを心配する高氏。
結局、会うことは諦めます。
藤夜叉は藤夜叉で、「柳斎」として現れた右馬介に、高氏に会わせてほしいと伝えます。
藤夜叉は、楠木正成と花夜叉一座と一緒に逃げている石を、何とか高氏の力で助けてほしいと頼もうとしていました。
両者の想いを聞いた右馬介は…。
右馬介のファインプレー
両者の想いを聞いた右馬介は、自然な形で高氏と藤夜叉母子が再会できるように画策します。
民家に水をもらいに行く感じで、あくまで通りすがりを装って、高氏を藤夜叉母子の家に案内します。
なんと、高氏と藤夜叉は7年ぶりの再会なんですね!
他の家臣たちの手前もあり、あくまで初対面を装う2人。高氏は、元気に成長している我が子(7歳)の姿も初めて目にすることができました。
もちろん、自分が父親だと名乗ることはできませんが…。
藤夜叉は高氏に「石を助けてほしい」と頼みます。
「及ばずながら。力になろう」
「案ずるな」
と藤夜叉に約束します。
本作の高氏って、優しいですよね。よくよく考えると、石って前に高氏を暗殺しようとしてました。汗
本作の高氏は、過去に嫌な想いをさせられても、それを引きずらず、困ったときは助けてくるそんな人柄ですね。
高氏と藤夜叉の束の間の再会は、右馬介のファインプレーでした。
主の意をくんで、あくまで自然な形?で再会に持って行ったのはさすが右馬介ですね。右馬介は高氏の心情を汲んで動いてくれるイメージです。師直では、こうはならなそう。笑
ある時は忠実な側近、ある時は具足師、ある時は忍者と右馬介の使い勝手が凄すぎます。笑
石
石が日野俊基(榎木孝明さん)からもらった書き付けを大事に持っていて、そのために頑張っている姿が、切なくなりました。
その書き付けとは、日野俊基が生前に、鎌倉幕府が倒れた暁には石に土地を与えるというもの。
でも、日野俊基はすでに処刑されてこの世の人でないため、鎌倉幕府を倒せても誰も取り合ってくれなさそうな気がしました。
楠木正成
落城した赤坂城から、石とともに何とか伊賀まで落ち延びた楠木正成。
妹である花夜叉が楠木正成の元を訪ねます。
花夜叉は、楠木家を捨て、家出をした過去がありました。楠木正成は、まだそのことを許していませんでした。
そのため、花夜叉が楠木正成を匿いながら、大和まで送るという申し出を正成は断ります。
伊賀の豪族服部氏が、花夜叉一座が楠木正成を匿うよう命令を出していたたため、最終的には、楠木正成は花夜叉一座に紛れて、大和を目指すことに…。
しかし、途中、幕府軍の詮議を受けることに…。大ピンチなんですが、花夜叉は妙に落ち着いて見えます。高氏が助けてくれると、思っているからなのでしょうか。
今作の正成は、いろんな生き方を尊重してくれる雰囲気だったので、家を出た妹をいつまでも許せないのは意外な感じがしました。
あの熱血漢の弟・正季(赤井秀和さん)ほうが、妹の花夜叉とやりとりしていたのは意外でした。笑
さいごに
詮議の場で、楠木正成と高氏が対面した場面で、次週へ持ち越しとなりました。
続きが気になります。
史実を見れば、楠木は助かるんでしょうけども、立場上大っぴらに助けられない高氏は、どんな助け船を出したのか、気になります。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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