どうもみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!
往年の名作大河太平記レビューの第7回です。
今回は「悲恋」ということで、高氏(真田広之さん)と白拍子藤夜叉(宮沢りえさん)の再会が描かれていました。
高氏の政治的な立場もあり、この恋の成就は難しいようです。
北条だけでは、奥州の反乱を抑えきれず、長崎円喜(フランキー堺さん)が足利に兵を出してほしいとやってきます。
ただ、これを逆手にとり、奥州軍と足利一門が合流し、鎌倉幕府と一戦交える案が持ち上がり、貞氏(緒形拳さん)は決断を迫られていました。
という回でした。
今回の感想です。
往年の名作大河ドラマ太平記レビュー!第7回「悲恋」の感想
白馬の王子
女子が一度は憧れるであろう?白馬の王子の日本版!
佐々木判官(陣内孝則さん)の屋敷から逃げ出した藤夜叉のまえに白馬で颯爽と現れた高氏。京の一夜以来の再会です。
お姫様抱っこで白馬を走らせ、逃げる2人。
見ているこちらが恥ずかしくなるくらいの演出でした。笑
真田さんの身体能力がずば抜けているので、何をしてもかっこ良く見えます。
藤夜叉から「2人で都に行きましょう!」と懇願される高氏。
もう高氏の気持ちはグラグラです。
北条の嫁にもらって、赤橋さんと幕府を正していくという新たな方向性も見えてきたところでしたしね。
「都に行けるかわからないけど、明日またここに来てくれ」
「一人にはしない」「考えがある」
と藤夜叉に言う高氏でした。
身分の違い、足利家の政治的立場を考えるとやはり悲恋で終わってしまうんでしょうね。
奥州出兵
長崎円喜が足利家に異例の訪問をします。
要件は奥州出兵をお願いするため。
奥州の内乱は、元はと言えば、長崎円喜の息子・高資(西岡徳馬さん)が2枚舌を使い、私腹を肥やしてたのが原因です。
しかも、前々回では、高氏は無実にも関わらず無理矢理罰せられそうになっていました。
そんな状態なのに、北条の尻拭いを依頼される。
足利家としては、「どの面下げて?」って感じなんですよね。
けれど、権力者円喜には逆らえないんですよね。
ここで、足利の助けになるのが、赤橋守時(勝野洋さん)と金沢禎顕(児玉清さん)。
金沢さんは、長崎円喜に万が一に足利が寝返る可能性があるため、兵を集めさせるのは危険と進言します。
そして、赤橋さんは、今回の奥州の内乱は北条の落ち度だから、どんなにきつくても北条で対応すべきと、円喜にとっては触れられたくないところを堂々とついてきます。笑
万一の寝返りを恐れた円喜は、足利に援軍は頼まないことにしました。
金沢さんと赤橋さんのコンビネーションは素晴らしいですね。
赤橋さんは汚職とは無縁そうな他人にも自分にも厳しい方です。
足利貞氏がこの2人と手を組めば、鎌倉幕府の立て直しが図れるんじゃないかと思わせてくれる人物設定です。
そして高氏への嫁入りが決まった登子(沢口靖子さん)にかけた赤橋さんのセリフが印象的でした。
「この鎌倉を戦から守るのは、そなたとこの守時かもしれん。」
「頼んだぞ、登子。」
登子さんは北条と足利の架け橋になろうと覚悟を決めました。
そんな中、未来の夫になる高氏が、白拍子と駆け落ちしようかと悩んでいることは知るよしもありません。笑
源氏の棟梁
足利貞氏を新田義貞(萩原健一さん)が訪ねてきました。
北条氏の出兵要請に応じるフリをして、裏で奥州と手を組んで、北条を攻めるという案が浮上していたようです。
義貞はこのことについてはっきり口には出しませんが、足利の意向を探りに来たのでした。
出兵するフリをして奥州と手を組めば、北条氏を倒せるかもしれない。
しかし、失敗すればただでは済まされない。
貞氏の決断で何千、何万という足利一門運命が決まってしまう。
自分の決断のせいで、死なせてしまうかもしれない。
登子を高氏の嫁にもらい、赤橋守時と力を合わせて幕府を立て直す道も見え始めている。
戦をしないで、幕府を正せる可能性があると希望が見え始めていました。
貞氏は足利一門を守るために、戦は避けたいのです。
一見すると慎重に見える貞氏ですが、一門の生死を預かっている立場です。
自分の思いだけでは突っ走ることはできないんですよね。
棟梁としては当然の考えかも知れませんね。
そして、貞氏は
「わしもそなたも足利の棟梁として生を受けたということだ。そしてそこからは逃れることはできぬ」と高氏に言うのでした。
この言葉は高氏には響いたでしょうね。
これで、駆け落ちを思いとどまりそうですね。
さいごに
結局、この回では高氏と藤夜叉の駆け落ちの結論は出ませんでした。
次週に持ち越しですね。
そして、赤橋さんと連携して幕府を立て直していくことはできるのでしょうか。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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